そもそもの話、経営事項審査(経審)とは?

建設業を営む皆さまにとって、「経営事項審査(経審)」という言葉は一度は耳にしたことがあると思います。
しかし、実際には「毎年やっているけれど、仕組みはよく分からない」「点数がどう決まるのか曖昧」という声も多く聞かれます。
今回は、経審の全体像を“やさしく”解説し、建設業者の皆さまが安心して取り組めるようにまとめました。

## 🏗 **経営事項審査とは?**

経営事項審査(経審)とは、 公共工事の入札に参加するために必要な“客観的な経営力の評価”のことです。
国や自治体が「この会社は工事を任せても大丈夫か」を判断するために、 会社の規模・財務状況・技術力・社会性などを点数化して評価します。
つまり、経審は建設業者にとっての「経営の健康診断」のようなものです。

## ✅ **なぜ経審が必要なのか**

公共工事は税金で行われるため、 「信頼できる業者に発注する」ことが求められます。
そのため、 - 経営が安定しているか - 技術者が適切に配置されているか - 社会保険など法令を守っているか といった点を、毎年チェックする仕組みが必要になります。
経審はその役割を担っており、 入札参加資格を得るための必須ステップとなっています。

## ✅ **経審で評価される4つのポイント**

経審では、主に次の4つの項目が評価されます。
### ① 経営規模(X点) 売上高や技術者数、工事実績など、会社の“規模”を評価。
### ② 経営状況(Y点) 財務諸表をもとに、会社の“経営の健全性”を分析。
### ③ 技術力(Z点) 技術者の資格や経験、工事成績などを評価。
### ④ 社会性等(W点) 社会保険加入状況、法令遵守、地域貢献などを評価。
これらを総合して点数が算出され、 入札参加資格の判断材料となります。

## ✅ **毎年の更新が必要な理由**

「去年も受けたのに、また必要なのか」と感じる方も多いですが、経審は毎年更新が必要です。 理由はシンプルで、会社の経営状況は毎年変わるためです。
- 売上が増えた - 技術者が増えた
- 社会保険加入状況が改善した など、会社の努力が点数に反映されます。

逆に、
- 決算書の内容が悪化した
- 技術者が退職した といった変化も点数に影響します。

だからこそ、経審は「経営の現状を毎年確認する機会」とも言えます。

## ✅ **行政書士がサポートできること**

経審は専門用語も多く、書類も複雑です。
特に中小規模の建設業者さんにとっては、 「本業が忙しくて手が回らない」という声もよく聞きます。

行政書士は、
- 決算変更届の作成
- 経審申請書類の作成
- 必要書類の整理
- スケジュール管理
- 点数改善のためのアドバイス(専門家連携含む)
など、幅広くサポートできます。

地域の建設業者さんが安心して事業を続けられるよう、 伴走するのが行政書士の役割です。

## ✅ **経審は“経営の見える化”**

経営事項審査は、単なる「入札のための手続き」ではありません。
- 経営の現状を知る
- 改善点を見つける
- 会社の強みを明確にする

こうした“経営の見える化”につながる大切な仕組みです。

2025年12月19日